ストレッチをして体の柔軟性を出そうとしている人も多いと思いますが、実は柔軟性の高さは、関節の柔らかさだけでは決まりません。

柔軟性とは「関節の遊び」「筋膜の均整」「筋肉の柔軟性」の要素で決まります。

関節の遊びとは、自分の意志でコントロール出来る範囲をこえた関節の可動性です。関節に適度な隙間があると、筋肉が正しく動きます。

筋膜とは、筋肉や骨、神経などを包み、それらをつないでいる膜のことです。偏った体の使い方や、ストレス、ケガなどで筋膜に歪みや硬直が起こると、動きが悪くなります。

筋肉の柔軟性は、一般的なストレッチで改善できます。しかし、筋肉がほぐれても関節が硬いと体の動きは悪いままです。またコリが深い場合などはストレッチだけではほぐれにくいことがあります。

体をほぐすことは筋膜の歪みを均整化し、筋肉の柔軟性を出します。モビリゼーションは関節の遊びを作ります。日頃ストレッチをしている人も、体をほぐしておくことでさらに効果が上がるでしょう。