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2015/5
ちゃんと眠れてますか?
人間は、適正な睡眠時間をとっていれば「いつ寝てもいい」というわけではありません。何時から何時まで寝るのがベストかというと、午前0時〜午前6時。同じ睡眠時間でも、この午前0時〜午前6時というベストタイムに寝るのと、たとえば明け方の午前3時〜午前9時まで寝るのとでは、睡眠の質に大きな違いが生じるそうです。
レム睡眠には、午前3時から6時ごろの朝方に多く出るという特徴があり、深いノンレム睡眠には、寝てから3時間の間に集中的に出るという特徴があります。つまり、午前0時に就寝した場合には、最初の3時間は深いノンレム睡眠をとり、3時からはレム睡眠を十分にとることができますが、午前3時に就寝した場合、交代で出現するはずのレム睡眠とノンレム睡眠が同時に出現するため、どちらも不完全になってしまうのです。
午前0時〜午前6時に完全に合わせるのは無理でも、大きくずれないように心がけてみましょう。
また、規則正しい生活をすることも大事です。不規則な時間帯で寝起きしていると、体内時計がずれて、通常なら眠くならない時間に眠気を感じやすくなります。
逆に、毎日決まった時間に寝起きすると、成長ホルモン、コルチゾール(体内の栄養素をエネルギーに変えるホルモン)、メラトニン(眠くなるホルモン)といったホルモン分泌や、体温の上り下がりが、睡眠時間に合わせて調節されるようになります。そうなれば、昼間に眠気を感じにくいのはもちろん、睡眠の質がよくなり、深く眠れるようになります。
少しずつ寝苦しい夜が増えてくるこの頃。良質な睡眠を取ることは健康の鍵になりそうです。