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2021/6
足のむくみ 80代女性 症例報告
女性の年齢は80代 専業主婦。ある時一週間前まで普通だった足がだんだんと膨れ、酷くむくんでしまい、診てほしいとの事で来院されました。
実際足をみせて頂くと膝から下、つま先がパンパンに腫れあがっている様になっていました。
その方も「象の足みたいになった」と言っていました。
そのくらい皮膚のシワが無くパツパツの状態で、足首、足裏まで広がっており、指で押した部分も指の形が数秒残り、足全体に痛みも出ていました。
その女性は数年前に左膝を手術して完治もしています。しかし膝の可動域は狭く、無理に曲げると痛みが出る状態で、むくみは両脚にでていました。
最初は静脈瘤や、腎機能低下、心機能低下、代謝低下などを考えましたが、特にこれといった不調や内科的疾患は無く、飲み薬も今はカルシウムのサプリメントを飲んでるくらいだと言うので色々と考えた上で、老化と下半身の筋力低下により、血流が悪くなりリンパや水分がうまく流れず、ふくらはぎに溜まった状態になったと考えました。
まずは脚を普通にほぐせるのか、どの部分が一番硬く、流れを止めているのか原因を探りながら施術をしました。足首周りが両方とも硬く、膝裏の筋肉の張りがリンパにも影響し、流れを妨げているように感じました。
施術として少しでも血流を良くするために足元に枕を入れて足の位置を高くし、ふくらはぎと足裏、膝裏を重点的に母指圧、揉みほぐし、リンパマッサージなどで筋肉を柔らかくする事に専念しました。
初来院してから7回(約1ヶ月)集中して施術をさせて頂き、今でもその方は週1回で通院されています。脚のむくみはかなり改善され、少しずつですが、スネの骨のラインが見える程になりました。
ご本人の感覚的にも痛みやむくみが緩和されスッキリ感があるとの事です。引き続き血流、水分の循環不足でむくみを繰り返さない様に気をつけながら身体をどんどん良くしていきたいと思います!
坂田